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ASMRに夢中な娘から学んだ、“音”を楽しむということ

育児と子どものこと
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最近、娘が毎日のように見ているYouTubeの「ASMR動画」。

お菓子を食べる音やパッケージを開ける音に、夢中になっている姿を見て最初は「なにがそんなに面白いの?」と不思議に思っていました。でも、見ているうちに親の私までハマりそうに…。

そんな我が家の“ASMRブーム”と、そこから感じた子どもの感性のお話です。

きっかけは「HIKAKIN」でした

娘がASMRにハマるきっかけとなったのは、あの人気YouTuber「HIKAKIN」さんの動画でした。
ある日、一緒にYouTubeを見ていたとき、いつものテンション高めの動画とはちょっと違う、静かで丁寧な雰囲気の動画が始まったのです。

「今日はASMRをやっていきます…」とささやくような声。
机の上には青色のお菓子がずらりと並び、BGMもトークもなし。ただただ、静かな空間で音だけが際立つ動画。

HIKAKINさんは、パッケージをそっと開け、お菓子同士をカツカツとぶつけ合い、ひとくちかじって「カリッ、サクッ」と小気味よい音を響かせます。
口の中で咀嚼する音、ゴクリと飲み込む音まで、すべてがしっかりマイクに拾われていて、娘はもちろん、兄の太郎もじっと画面に見入っていました。

最初は「ただ食べてるだけなのに、なぜこんなに真剣に…?」と戸惑いましたが、見ているうちに私もだんだんとその音の世界に引き込まれていく感覚がありました。
私自身、それまでASMR動画をほとんど見たことがなかったので、娘たちと一緒に不思議な新体験をしていたような感覚でした。

音を楽しむ「HANAKIN」の登場

思い返せば、あのHIKAKINのASMR動画を見てから、娘は“音”そのものに興味を持ち始めたように思います。

ある日、おやつの時間になると、娘が「HANAKIN(ハナキン)です♪」と名乗って突然ASMRごっこを始めました。
お菓子の袋をわざとカシャカシャ鳴らしてみたり、指でやさしくこすってみたり、ときには指の腹でポンポンと軽く叩いてリズムを取ったり。
次にゆっくりとお菓子をかじって「サクッ」、噛んで「カリカリ」、最後は「ゴクリ」と飲み込む音まで…
ひとつひとつの動作に音を意識しながら、とても満足げに頬張る姿は、見ているこちらまで楽しい気持ちになるほどでした。

気づけば、YouTubeでASMRの動画を見ることが日課に。
お気に入りは「メイクするASMR」でした。

コスメのフタを開け閉めする音、瓶を指先でコンコンと叩く音、ブラシでふわっと撫でる音、パフをトントンと叩く音…。
花子はそういった繊細な音にすっかり魅了されていったのです。

音を感じることで、世界がもっとおもしろくなる

花子
花子

ママ聞いてて!どっちの音が好き?

手に持っているにはおもちゃの小瓶。

蓋を開けたり閉めたり、指先でトントン叩いていろんな音を聞かせてくれます。

生活の“音”に興味を持つようになってから、娘の世界はぐんと広がったように感じます。

おもちゃで遊ぶときも、ただ動かすだけでなく「どんな音がするかな?」と耳をすませてみたり、意図的に音を鳴らして楽しむ姿が見られるようになりました。

「これってこんな音がするんやな〜」
「カチカチ、パキパキ、ぽよんぽよん…どれもぜんぶ違う音!」

音に意識を向けるようになってから、これまで何気なく遊んでいたおもちゃにも新しい発見があるようで、いつもの遊びがもっと楽しくなった様子。
私が声をかけずとも、自分の中で新しい楽しさを見つけて遊びに夢中になる花子の姿に、子どもって本当に柔軟で豊かな感性を持っているんだなあとしみじみ感じました。

音を楽しむことは、感性と集中力を育ててくれる

ASMRをきっかけに音に魅了されていった娘ですが、その姿を見ていて気づいたことがあります。

それは、“音を感じること”が、ただの遊びではなく「感性」や「集中力」にもしっかりとつながっているということ。

おやつの袋を丁寧に開けるときも、お菓子をそっとかじるときも、娘の目はとても真剣。
指先に集中して音を鳴らそうとするその様子は、小さなアーティストのようです。

そして、ただ耳で聞くだけでなく、音を通して「気持ちいい」「おもしろい」「ちょっと苦手」といった感覚を自分なりに味わっているようで、娘の中の“感じる力”がどんどん育っているのを感じます。

音に集中することで、自然と物事にじっくり向き合う姿勢も身についたように思います。
そんな娘の成長をそばで感じられることが、今の私にとって大きな喜びです。

娘が教えてくれたこと

音を楽しむ娘の姿を見ていると、「感じるって、こんなに自由で楽しいことなんだ」と気づかされます。

私自身、日々の家事や育児に追われていると、“音”なんて気にする余裕もなくて。
でも娘は、何気ない生活の中からも「音」を見つけ、味わい、楽しんでいます。

袋を開ける音、お皿を重ねる音、水がコップに注がれる音……
どんな場面にも小さな“音の物語”があることを、娘が気づかせてくれました。

そして、好きなことに夢中になるその姿から、「好きを大切にすること」「楽しみながら学ぶこと」の大切さを教わっています。

ASMRを通じて広がった音の世界。
それは娘にとっても、私にとっても、小さな発見と喜びをくれる大切な時間になっています。

そんな娘の将来の夢はYouTuberになってASMRをすることだそうです。

まとめ

ASMRとの出会いをきっかけに、“音”の世界に魅了されていった娘。
お菓子の袋を開ける音、化粧品をカチカチ鳴らす音、日常の中のちょっとした音までも大切に感じながら過ごす姿に、私自身もたくさんの気づきをもらいました。

「ただ音を聴くだけ」なのに、心がほっとする。
そんな時間を、娘は自分なりに見つけ、楽しんでいます。

好きを見つける力、好きを深める力ってすごい。
娘が教えてくれた、音を楽しむ暮らし——
これからもそばで見守りながら、私も一緒に楽しんでいきたいと思います。

そんな娘の将来の夢は、YouTuberになってASMRをすること。

母は応援するよ!がんばれ!

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