
習い事を何にするかは決めれたけど、いつから始めよう?

時期って難しいですよね。
この記事では、習い事を始める年齢ついて触れていきましょう。
子どもの習い事について、「いつから始めればいいのだろう?」と悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。世の中にはたくさんの習い事があり、我が子に合ったものを見つけるのは大変ですよね。
子どもの習い事を始める最適なタイミングや、年齢別のおすすめ習い事について、データと具体的な事例を交えて解説します。
3~5歳で始める家庭が最も多い

習い事を始める最適なタイミングは子どもと家庭によって異なりますが、3〜5歳で始める過程が最も多いと言われています。
習い事を「何歳から始めるべき」という明確なデータは、実はありません。
なぜなら、子ども一人ひとりの発達状況や家庭環境、習い事に対する考え方が異なるためです。
しかし、ベネッセのアンケート調査によると、多くの家庭では、子どもが3歳から5歳の未就学児の間に習い事を始めています。
特に4歳が最も多く、約60%がこの時期に習い事を開始しています。
なぜ、3~5歳からが多いの?

3~5歳という時期は社会性が広がり、心身の発達が著しい時期だからなんですね。
この時期に習い事を始める家庭が多いのには、主に3つ理由があります。
- 社会性の発達と集団生活への順応
- 心身の発達と学習能力の向上
- 親の利便性

順番に解説しますね。
① 社会性の発達と集団生活への順応
この時期は、多くのお子さんが幼稚園や保育園に入園し、親元を離れて集団生活を送ることに慣れてくるタイミングです。
習い事を通して、学校や家庭とは違う場所で新しいお友達と出会い、ルールを守って活動したり、協力したりする社会性やコミュニケーション能力を自然と身につけることができます。
お友達やきょうだいの影響で、習い事に前向きに取り組むお子さんも多いようです。
② 心身の発達と学習能力の向上
3~5歳は、子どもの運動神経が著しく発達し、手先も器用になる時期です。
体をコントロールする力が伸びるので、運動系の習い事はもちろん、手先を使う習い事にも適しています。
また、幼少期は脳が急激に発達する大切な時期であり、この時期に様々な刺激を与えることで、知的能力や運動能力の発達を促す効果が期待できます。
音感やリズム感、語彙力、思考力、集中力など、一生ものの能力を伸ばすのに最適な刺激となるでしょう。
③ 親の利便性
保護者の方にとっても、習い事を始めやすい環境が整う時期だからでもあります。
習い事には送迎や費用の負担が伴いますが、この時期は保育園や幼稚園で習い事のカリキュラムが提供されていたり、送迎バスが利用できたりするケースがあり、保護者の方の負担が減ることで始めやすくなります。

姪っ子の通う保育園では、週1回、外部講師による体操教室が開かれていました。
また、オンラインレッスンなど、自宅で受講できる習い事の選択肢も増えており、送迎不要で費用が抑えられる場合もあるため、保護者のライフスタイルに合わせて無理なく始められるという利点もあります。

2024年11月調査の「小学生白書WEB版」によると、小学生の 76.7 %が習い事をしています。
前々回(2022年)の調査結果と比較すると、習い事をする小学生の割合が高い傾向が続いていることが伺えますね。
習い事のメリット・デメリットと年齢別のおすすめ

習い事には以下のようなメリットとデメリットがあり、選ぶ際には子どもの年齢や興味に合わせることが大切です。
習い事のメリット・デメリット
習い事には以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
◦ 興味や好奇心が育つ:自分の好きなことに対して興味を持ち、自ら努力する力がつきます。
◦ 社会性やコミュニケーション能力が身につく:学校以外で新しい友達ができ、視野が広がります。
◦ 自信がつく:目標を達成することで、子どもは自分に自信を持てます。
◦ 能力の向上:
運動機能や感性が発達し、一生ものの能力を伸ばすことができます。特に幼少期は脳が急激に発達する時期であり、習い事が心身の成長に良い刺激となります。
デメリット
◦ 費用の負担:
月謝だけでなく、教材費や施設利用料がかかることがあり、出費が増える可能性があります。
一つの習い事に月6,000円〜7,000円ほどかかる家庭が多く、平均して月々10,000円から15,000円ほどかかる家庭が多いです。
世帯年収によっても習い事にかける費用は異なり、年収800万円以上の家庭では月25,000円、400万円未満の家庭では月8,000円と3倍以上の差があります。
◦ 遊び時間の減少:習い事によって、子どもが自由に遊ぶ時間が減る場合があります。
◦ 家族の予定調整が難しい:土日も習い事があると、家族の予定が決めづらくなることがあります。
◦ 期待する効果が出ない可能性:親が期待するほどの成果が出ないこともあります。子どもが楽しんでいる場合は、長い目で見守ることが大切です。
年齢別おすすめの習い事
子どもの発達段階に合わせた習い事を選ぶことが、脳にも良い影響を与える可能性があります。
0~2歳:

◦ リトミック : 音楽を通じてリズム感や表現力が身につき、運動の基礎となる能力を習得できます。親子で一緒に楽しめるベビーリトミックもあります。
◦ 体操 : 体力・柔軟性・バランス感覚を高め、運動習慣を養います。
◦ その他、手遊び教室、ベビースイミング、ベビーマッサージ、ベビーヨガ、ベビー英会話、ベビーサイン、幼児教室(知育)などがあります。0歳は脳の急激な発達期であり、様々な刺激が健やかな発育につながります。
3~4歳:

◦ 水泳・スイミング : 全身を使う運動で、運動機能や免疫力向上が期待でき、水への恐怖心をなくすのにも役立ちます。最も人気のある習い事の一つで、不動の1位です。
◦ 英会話教室 : 早期から英語に慣れることで、日本語にはない音を識別しやすくなり、学校の英語授業にも役立ちます。
◦ 音楽教室(ピアノなど): 音感やリズム感を養い、記憶力や脳機能の発達を促します。
◦ その他、ダンス、バレエ、幼児教室、通信教育、そろばん、空手、体操教室などがあります。
5~6歳(小学校入学準備期):

◦ 書道・習字: 姿勢が良くなり、集中力や文字をきれいに書く能力が向上します。芸術や自己表現の手段としても注目されています。
◦ 学習塾・通信教育: 勉強を習慣化させ、受験対策にも最適です。集団塾や個別指導塾、タブレットを使った通信教育など、多様な形式があります。
◦ その他、サッカー、絵画・造形、算数・そろばん、料理、陸上、和太鼓、囲碁・将棋、空手など、幅広い選択肢があります。
小学生:

◦ プログラミング、ロボット教室 : 2020年度からの小学校での必修化に伴い人気が出ています。ITに強くなり、想像力が豊かになるメリットがあります。
◦ そろばん : 暗算力や集中力、脳の活性化に繋がり、数字に強くなります。右脳を鍛え、イメージ思考やひらめきを高める効果も期待されます。オンラインで学べる教室もあります。
◦ 団体スポーツ(サッカー・フットサル、野球、バスケットボールなど): 上下関係や仲間と協力する力を学べます。保護者の負担が少ないチームも増えています。
◦ 武道(柔道・空手・剣道など): 礼儀作法、忍耐力、精神力、集中力が身につきます。
◦ その他、ダンス(バレエ以外)、絵画・アート(集中力、表現力、アイデア)、職業体験、自然体験ツアーなども子どもの成長を促す活動として挙げられます。
保護者のリアルな声
といった声が聞かれます。また、親元を離れてキャンプや自然体験に参加することで、自主性や協調性が育まれるという声もあります。
我が家が習い事を始めたタイミングと理由

我が家には、ADHDグレーで体力オバケな小3男子と、元気いっぱいな小1女子の兄妹がいます。
上の子は小学校入学と同時に陸上クラブと体操教室を始め、下の子も年長の頃から体操教室に通い、今年の4月からは陸上クラブにも参加しています。
習い始めたのは「小学校入学のタイミング」
この時期に始めた理由は、大きく4つあります。
① 小1から入会できる教室だったから
年長の3学期ごろになると、まわりでも「小学生になったらサッカー始めるよ」「うちは水泳を続けるよ」といった話を耳にするように。
その頃、陸上クラブの体験会に参加したところ、開放的な河川敷でのびのび走る雰囲気と、優しいコーチたちに惹かれ、「ここなら合いそう!」と感じて入会を決めました。
体操教室は、卒園後に自宅近くで新しくオープンした教室を見て、
「あれ、やりたい✨️」
カラフルなトランポリンに目を輝かせる子どもたちの姿に心動かされて体験へ。そのまま楽しく通い始めました。
どちらの教室にも共通していたのは、「体を動かす楽しさ」を大切にしているところでした。
② 運動量の確保のため
幼稚園では毎日たっぷり遊び、走り回っていた子どもたち。ところが、小学校の体育は週3時間ほど。
とくに体力オバケの長男にとっては、それでは物足りない…!ということで、運動系の習い事を週1〜2回入れることにしました。
③ 集団生活に慣れてほしかった
上の子は幼稚園時代、一人でマイペースに遊ぶタイプで、お友達と過ごすことはあまり多くありませんでした。
小学校で友達とやりとりできるかな?という不安もあり、学校以外でも同世代と関わる場所を用意してあげたかったのです。
④ なにより、子どもたちが楽しそうだったから!
体験のとき、笑顔で楽しむ姿を見て「これはやらせてあげたい」と自然に思いました。
習い事を始めてみて感じたこと

正直、上の子がADHDグレーということもあり、幼少期から習い事をさせることには慎重でした。
でも、結果として小1から始めたのはとても良いタイミングだったと思います。
それまであまりお友達に興味を示さなかった長男が、少しずつ周囲と関わるようになり、自分から先生に話しかけ、メニューをこなす姿に、何度も感動して泣きそうになりました。
下の子も、初めての習い事にドキドキしながらも、楽しそうに通ってくれています。
うまくできるかよりも、「楽しく通えるか」が我が家の習い事の大事なポイント。
今では、どちらの教室も子どもたちにとって大好きな場所になっています。
じました。
子どもの「やりたい」気持ちを大切に

習い事を始める時期は多様ですが、最も重要なのは「子ども自身がやりたいと思っているか」です。
親が一方的に決めたり、無理をさせたりすると、習い事自体を嫌がる原因やストレスになる可能性があります。

習い事を選ぶときは、以下のポイントも考慮しましょう。
• 無理なく通える費用、場所か:月謝や送迎の負担を考慮し、家計に無理のない範囲で、アクセスしやすい教室を選ぶことが長続きの秘訣です。
• なんでもかんでもたくさん習わない:子どもの体力や時間に合わせ、習い事がない日も設けて、過度な負担にならないようにしましょう。多くの習い事を掛け持ちしていると、遊び時間が減ったり、家族の予定調整が難しくなったりするデメリットもあります。
• 途中でやめても大丈夫という心構え:一度始めた習い事をやめることは悪いことではありません。子どもが習い事を嫌がった場合は、その理由を尋ね、対話を重ねた上で、必要であれば休んだり、辞めたりする選択肢も視野に入れましょう。辞めることをポジティブに捉えることも大切です。

まずは、気になる習い事の体験教室や見学に参加してみるのがおすすめです
実際に体験することで、子どもだけでなく親にとっても新たな発見があり、子どもの興味の方向性を探る良いきっかけになります。
オンラインレッスンも送迎不要、通学不要、費用が安いなどのメリットがあります。
子どもの「やりたい」気持ちを尊重し、楽しく成長できる習い事を見つけてあげてください。
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